始まりは、一通の手紙から。
「屋上で待ちます。覚悟しなさい!この化物が!! 壬生屋未央」
瀬戸口「・・・そうか。遂に、この時が来たか」
逃げる必要など、無い。あるのは、瀬戸口が化物で、壬生屋(は人間と言う事実だけ。もとから相容れぬ存在同士だっただけだ。
瀬戸口「行くか」
化物は寂しげに呟き、戦場へ。
――――――
壬生屋「来ましたね」
言葉を言い終わらないうちに、壬生屋は瀬戸口に殴りかかった。
壬生屋の剛拳にあわせ、瀬戸口も拳を繰り出す。
壬生屋の拳は瀬戸口の顔に、瀬戸口の拳は壬生屋の腹につきささった。唾液を吐き出す壬生屋、鼻から血が噴出した瀬戸口。
壬生屋「ぶあッ、ばッ、がは!化物(ォ!!」
瀬戸口「がッ、はア、はッ!もうガマンできないってか!!人間(!!」
もう一度殴りあう二人。
今度は壬生屋が腹に、瀬戸口が顔にキツイ一発をもらう。唾液を吐き出す瀬戸口、鼻から血が噴出した壬生屋。壬生屋のリボンが解けた。
瀬戸口「がッ、ばはッ、げは、がぼはッ、がはぁははは!人間め!!ははは!」
そこに、たまたま屋上で昼食をとっていた、速水と滝川の間延びした会話。
滝川「なぁ、どうするよ」
速水「さぁ、どうしようか」
そうこうしてる内に二人とも得物を取り出す。
壬生屋は二本の銃剣。瀬戸口は二丁の大型拳銃。
速水「そろそろ止めた方がいいんじゃない?」
滝川「Shit Fuck!」
悪態をつきながら拳銃を取り出す滝川。
速水「どおりゃあああああああ」
瀬戸口「!!」
滝川「!?」
壬生屋「!!」
速水「あ」
掛け声と共に長大な「砲(」を担いだ速水に視線が集中する。
壬生屋「ふッ」
壬生屋から殺気が消えた。口の端を吊り上げながら、銃剣を洗濯物めがけ投げつける。
速水「なッ、わあッ」
壬生屋は落ちた真っ赤なリボンを拾い、結い上げた。
瀬戸口は銃剣の吸い込まれた方向を、微笑みながら見つめている。
銃剣は一枚の紙切れと共に、洗濯物に刺さっていた。
速水「!」
壬生屋「貴方の机の上に、貴方の弁当箱を擬装した、私の弁当箱があります。そこに弁当が具を温めてあります」
壬生屋は、瀬戸口を睨み付けながら言葉を続ける。
壬生屋「行きなさい、さっさと行きなさい。それの譲渡書です。もって失せなさい。私が貴方への『愛』をおさえられているうちにです」
言い終わると、壬生屋は足早に階段を下りていった。
瀬戸口「フッ、困った嬢ちゃんだぜ」
速水「って言うかアレ、愛情表現だったんだ・・・」
滝川「さすが師匠・・・」
後に残ったのは、穴の開いた洗濯物に涙する、遠坂と小杉だったとさ。チャンチャン♪
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